杖の使い方 ~安全に歩くための基本
新緑が美しく、外出が気持ちよい季節となりました。
当院でも季節を感じていただけるよう、スタッフが工夫を凝らしています。
まずは、毎年恒例となっている折り紙の達人スタッフ・ムラタによる作品をご紹介します。

今年は「トトロ」と「兜」の新作、さらに昨年の立派な兜もあわせて展示しております。

ご来院の際は、ぜひ足を止めてご覧ください。
暖かくなり、外出の機会が増えるこの時期は、転倒予防がとても大切です。
杖は正しく使うことで、歩行の安定性を高め、関節への負担を軽減する重要な道具になります。
ここでは基本ポイントを、写真とあわせてリハビリスタッフ・ナカヒラがご紹介します。
① 杖の長さを設定する
杖の長さが合っていないと、歩行が不安定になり転倒のリスクが高まります。
目安となる計算式は以下です。
身長 ÷ 2 + 2〜3cm
例)身長160cm → 約82〜83cm
また、以下も目安になります。
- 脚の付け根(大転子)の高さ
- 手首の位置(腕を自然に下ろした状態)
- 肘が約30°曲がる高さ
👉 ポイント
「肘が少し曲がる高さ」が、身体への負担が少なく安定します。
② 杖の握り方
杖は包み込むように安定して握ることが大切です。


👉 正しい握り方のポイント
- 手首が反りすぎない
- 力みすぎず、しっかり支えられる状態
- 体重は手だけでなく腕全体で支える
👉 よくある誤り


- 手首だけで支える
- 指先だけで軽く持つ
- 強く握りすぎて疲れてしまう
③ 歩き方
■ 3動作歩行(基本)
杖を初めて使う方や、痛みがある場合の基本の歩き方です。


- 杖を前に出す(垂直に)
- 痛い方の足を出す
- 良い方の足を出す
👉 ポイント
「杖 → 痛い足 → 良い足」の順番で、安定した歩行になります。
■ 2動作歩行(応用)
杖に慣れてきた方や、バランス補助として使用する場合の歩き方です。


- 杖と痛い方の足を同時に出す
- 良い方の足をそろえる
👉 ポイント
歩行はスムーズになりますが、無理のない範囲で行いましょう。
まとめ
杖は「支え」だけでなく、
身体を守り、安心して動くための重要なパートナーです。
- 長さを合わせる
- 正しく握る
- 自分に合った歩き方を選ぶ
この3点を意識することで、転倒予防につながります。
気になる点がありましたら、いつでもスタッフにご相談ください。
日差しが心地よいこの季節、無理のない範囲で外出や運動を楽しみながら、
安全に身体を動かしていきましょう。今月もどうぞよろしくお願いいたします。







