池田整形外科

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骨粗しょう症・血液検査

骨粗しょう症について

骨粗しょう症とは、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。骨がスカスカになると、荷物を持ち上げる、尻もちをつくなどちょっとしたことで背骨がつぶれてしまいます(背骨の骨折)。しかし、転んでないし痛くもないので大丈夫という訳でもない所がこの病気の怖いところ。気が付かないうちに背骨がつぶれているなんてこともあるのです。

骨粗しょう症になりやすい方

骨粗しょう症になる人の割合は、年齢が高くなるほど上がり、60歳以上の女性の3人に1人、70歳以上の女性の2人に1人は骨粗しょう症といわれております。

骨粗しょう症チェックリスト

  • 最近、背中が曲がってきた
  • 腰が痛い
  • 運動や外出をする機会が少ない
  • 些細なことで骨折をしたことがある
  • 閉経を迎えた

該当するものがあったら要注意!医師に相談してみましょう。

骨粗しょう症の検査

骨密度検査

当院では前腕でDEXA法という測定方法で骨密度を計測します。

レントゲン検査

主に腰の骨の状態を調べます。

血液検査

血液検査で「骨代謝マーカー」と呼ばれる値を調べることで、骨密度が今後どのように変化していくかを予想することができ、治療の必要性や治療方針を決めるのに役立ちます。血中のカルシウム濃度なども併せて調べます。

骨粗しょう症の治療法

治療法は大きく3つあります。

薬で治療

大きく分けて、骨吸収を抑制(骨を壊れるのを防ぐ)するものと骨形成を促進(骨を造る)する薬があります。患者様にあった薬を処方されますが、決められた量の薬を飲む必要があります。また、注射での治療もあります。

運動で治療

宇宙飛行士は地球への帰還後、骨や筋肉が出発前より弱っているそうです。(無重力なので身体にかかる負担が少ないため。)
骨に適度な刺激が加わる運動をすることで「骨」や「筋肉」が強くなります。
筋肉がつけば寝たきりの原因となる「転倒」の予防にもなります。

お勧めの運動「ウォーキング」

まずは1日10分~。慣れてきたら15分、20分と増やしていきましょう!(週2~3日から始めましょう。)

【ポイント!】

  • 靴はウォーキングシューズ(慣れた靴)
  • 背筋を伸ばして目線は5~10m先を!
  • 無理をしない!

お勧めの運動「開眼片脚立ち運動」

左右1分間ずつ、床につかない程度に片脚をあげます。1日3回行います。

【ポイント!】

  • 姿勢をまっすぐ!
  • 支えが必要な人は十分注意して、机に手や指をついて行います
  • 机に指先をついて行います
  • 無理をしない

食事で治療

骨を元気にする栄養素を摂りましょう!カルシウムは骨をつくります。1日の摂取目安は女性650mg、男性700mgです。

カルシウムの目安
  • 乳製品
    • プロセスチーズ2枚(252mg)
    • 牛乳1杯(220mg)
    • ヨーグルト(1/2カップ120mg)
  • 大豆製品
    • 木綿豆腐(1/2丁180mg)
    • 厚揚げ(1/2固180mg)
    • 凍り豆腐(1固132mg)
  • 小魚・海藻類
    • ひじき(1鉢140mg)
    • さくらえび(大さじ2杯120mg)
    • イワシ丸干し(1尾114mg)
  • 野菜
    • 野菜(小松菜1鉢105mg)
    • チンゲンサイ(1鉢220mg)
    • 切り干し大根(1鉢54mg)

ビタミンDはカルシウムを効率よく吸収するのに欠かせないものです。
魚類・きのこ類を摂取しましょう。
また、ビタミンKはカルシウムが骨から出ていくのを防ぎます。納豆、緑黄色野菜を摂取しましょう。

食生活の工夫

1
1日3度の食事を欠かさない

必須栄養素を充足するためにも3度の食事は大切です。

2
牛乳、チーズ、ヨーグルト、豆腐から1日2品

800mg / 1日(骨粗鬆症の場合)を摂るためには、これらは必須です。

3
スキムミルクの利用

スキムミルクは効率よくカルシウムを摂取できる食品です。

4
酢で魚などの骨を柔らかく

魚などの骨は酢で調理すると柔らかくなり、また吸収率も高まります。

5
嗜好品には要注意

コーヒーなどの嗜好品の摂りすぎに注意しましょう。タバコは骨粗しょう症の原因のひとつなので、禁煙しましょう!

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